2016年3月11日金曜日

参加作家NILによる映像作品

The Rebirth Chosen as the Requiem(20分間)
3月13日(日)18時~
3月20日(日)18時~

規格外野菜の展示を通して現代社会におけるパノプティコン、ヒエラルキーの存在を炙り出し、ありのままで生きることの意味を問いかけるインスタレーション作品、「規格外」を舞台として、音楽とリアルタイムで反応しながらの即興パフォーマンス、「レクイエムとして選択された再生」が行われた。そのパフォーマンス映像を元に編集、再構築して実験映像作品として生まれ変わったものが本作。

絶え間ない鏡と万華鏡の反射を通して、異次元を往来しながらも変態が繰り返されていく。映像は何処までも不思議で抽象的な世界観だが、扱われている主題は切実で実際的。言葉ではなく、作品を通して語られる意志は、肉体的な反射を通してストーリーとして紡がれていく。レクイエムとして選択された再生は、どこまでも自分自身の選択であり、それは覚悟を伴う。死の後には必ず生まれ変わりがあり、生まれ変わるためには一度死ななければならない。そして、それらが起こる場所はあの世ではなく、全て目の前の現実。

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